一枚板の製作工程


 

1.製材

 

樹齢250年の巨木は製材業者の手によって

慎重に板材に製材されます。

近年、巨木が少なくなり外材に替わるか、

「2・3枚はぎ」にならざるをえなくなると心配しております。


 

2.天然乾燥

 

製材された板材は、

飛騨の自然環境の中でじっくり乾燥されます。

良い板を作る大切な時間です。

飛騨の気候条件では含水率が23%前後まで下がります。


 

3.人工乾燥

 

天然乾燥の後、人工乾燥室へ入れます。

この工程がとっても大切です。

1ヶ月かけて含水率10%前後になった板は

2週間くらい養生をしていよいよ加工に入ります。


 

4.ロク出し

 

乾燥によって出る天板の裏と表の反りを

削り落とし平面をフラットにします。

NCというコンピューター制御による機械で

正確に仕上げることができます。


 

5.磨き

 

ロクだしされた1枚板は

ワイドサンダーで両面をきれいに仕上げます。

塗装前の生地仕上げとなります。

ここで手抜きをすると塗装できれいに仕上がりません。


 

6.ミミ加工

 

この作業は製作者の感性が必要な部分です。

お客様の中には自分でチャレンジされる方も。

細かい凹凸を取らないでできる限り

自然な感じで仕上げてほしい…とか、

面は細かい凹凸はいらない…など

仕上がりの細かなリクエストにもお答えします。

製作するときは、何故かお客様の顔が浮かびます。 


 

7.塗装

 

この作業は残念ながら私にはできません。

たいへん高度な熟練職人さんの力を借りております。

塗装方法は、セラミックパウダーが入った

セラウッド塗装。耐熱・耐水・耐薬品で

ホルマリンなどの影響も少ない大変優れた塗料です。

他の塗装もできますが、私はこの塗装にほれ込んでおります。

詳しくは、「サンユーペイント」でご確認ください。


 

8.お届け\(^o^)

 

いよいよお届けですお客様に喜んでいただけるか?

心配半分・期待半分の緊張する梱包のひと時です。

直接お持ちするので傷防止の

エアーマット・ウレタンシートのみ。

段ボールなどでの梱包はいたしません。

これも少しでもお値打ちに

ご提供するための経費削減の一策です。